昨今、インターネットでの発信はSNSが主流となり、企業アカウントの設立やビジネスとしても使われるようになりました。
SNSを上手に使ってアプローチすれば、ビジネスにもなり得るということですね。
でも「SNSマーケティングと言われる分野は難しそう…。」「インスタ運用ってどうするのかな…。」と考えるでしょう。
2冊の書籍、“SNSマーケティングは7日間でわかります。”、”シン・インスタ運用術”の内容をまとめてみました。
SNSマーケティング・インスタ運用に関して、どんなものか知る最初のきっかけになれば嬉しいです。
SNSマーケティングとは
そもそもSNSマーケティングってなに?
それは、SNSを使って顧客にモノやサービスを届ける仕組みのこと。
“SNSマーケティングは7日間でわかります。”では、”コンテンツを経由した双方向のコミュニケーションができるプラットフォーム”を指していました。
宣伝のように一方向ではなく、コミュニケーションが取れることで関係性ができ、仕組みが活性化されるのですね。
各SNSの特徴
画像と動画がメインのプラットフォーム
画像や動画がテキストより先に表示されるのが特徴
- LINE
発信したらアプリがお知らせしてくれるプッシュ通知が特徴
メッセージ配信やクーポン、ポイントカード等活用できる機能が多い
- X(Twitter)
ユーザー同士の交流が活発で拡散性が高い
Instagramに比べて文章が短い傾向
- TikTok
短尺の縦長動画が基本のプラットフォーム
フォロワーが少なくても多くの人に見てもらえる可能性がある
- YouTube
隙間時間に見る他のSNSと違い、テレビに近いポジション
コンテンツ制作に時間と労力がかかるため、初心者には不向き
特にInstagramは、ビジュアルで訴求して「知ってもらう」「買ってもらう」「継続購入してもらう」「人に勧める」の全ての段階に活用可能。多くの業種で活用できるSNSです。
ターゲットと運用目的に合わせたSNSを決める
闇雲にSNS運用を始める前に、ターゲットと運用目的に合わせた運用SNSを決めることが大切です。
普段使っている店舗や美容室、フォローしている企業アカウントを見てみると、SNSの特徴を上手に使っていませんか。
情報系であればXでもよいですが、店舗業や作家等ではビジュアルから訴求することが多く、全世代向けであるInstagramから運用し始めるのがよいでしょう。
SNSを使った購買行動のサイクル
SNSではどのような消費者行動が起きているのでしょうか。
①インフルエンサーからの発信→②認知する→③納得する→④購入する→⑤推奨する=①→
②…と続いていきます。
みなさんも、何か購入するときはレビューや口コミを見て判断しますよね。
自分よりも先に消費者行動を起こした人が起こした行動、レビュー投稿やSNS投稿が①のインフルエンサー発信になってきます。そして消費者行動のサイクルが続いていきます。
この消費者行動サイクルを把握して商品企画や広告を設計することが重要になってきますね。
集客の本質は1回のコミュニケーション
数ある情報の中から、どうやって決めますか。
レビューがダントツでいいものを選ぶということを除けば、記憶に強く残っているか、好感が持てるかで決まります。
書籍(”SNSマーケティングは7日間でわかります。”)では、一方的な配信コンテンツより、1回の会話をしたコンテンツの方が記憶に残りやすく、選びやすいとされています。
消費者のアクションにコメントをする等して関係性を深めると、消費者行動に繋がりそうですね。
運用目的を設定する
SNSアカウントの正しい運用目的は、一言で言うと、
「想起率向上・好意度向上」と定めることが最適、と(”シン・インスタ運用術”)に記載があります。
目的が定められたら、まずは5つの項目を考えていきます。
- 目的 ー 何のためにやるか
- 目標 ー 目的を達成するためにあるべき姿
- 現状 ー あるべき姿とのギャップ
- 課題 ー ギャップを埋めるために必要なこと
- 方法 ー 課題解決の方法、あるべき姿を実現する施策
消費者に最初に行動してほしいことを決める
SNSでは告知をして認知をしてもらうことが主ですが、次に第1段階で消費者行動にどんな行動をしてほしいかを考えます。
いきなり敷居が高くては行動には至りませんよね。
美容室やサービス系であれば初回クーポンで利用いただくことが第1段階の行動。
物販や飲食系であれば、安価なものを買ってもらうことが第1段階の行動です。
その先に、通常料金での利用やリピートが発生するわけですね。
そう考えると、どのような商品を準備、アプローチするかが考えられそうですね。
目標設定をする
SNS運用で達成したい目標はなんでしょうか。
最終目標をKGI、最終目標に至るまでの中間目標をKPIといいます。
例えば、
最終目標(KGI)=購入・リピートしてもらう、であれば
中間目標(KPI)=認知を増やす→ファンになってもらう→購入してもらう
という目標になりますね。
これを数値化して目標設定にしましょう。
具体的な例をあげると、
・認知を増やす=月間リーチ1万件
・ファンになってもらう=エンゲージメント率2%
・購入してもらう=月間UGC(レビューやコメント投稿等)20件
でも、どうすればリーチやエンゲージメントを集めることができるでしょうか。
アルゴリズムを知り、投稿ルールを決める
投稿の表示順には規則があり、アルゴリズムともいいます。
どのSNSでもユーザーの好みに合いそうなコンテンツを優先して表示させています。
そこで、どんな情報をもとに何を優先表示させているのでしょうか。
Instagram(フィード)で重要視するのは、
- 閲覧者のアクティビティ
- 投稿の情報
- 投稿者の情報
- 交流履歴
上記の4つです。
1.アクティビティは、閲覧者が過去に行った、いいね・コメント・シェア・保存などの反応
2.投稿の情報は、投稿に対してどれくらいの人が反応したかの人気度、投稿日時の新しさ、関連しそうな位置情報
3.投稿者の情報は、アクセス数などの投稿者の人気度、閲覧者とのやり取り歴
4.交流履歴は、特定の利用者とのやり取りを見てその投稿やアカウントに興味があるか
特にインスタグラム(フィード)で重要視する閲覧者のアクションは、
- 投稿の滞在時間
- 保存数
- コメント数
- いいね数
- プロフィールへのアクセス数
です。
アプローチ方法として、滞在時間を伸ばすために複数枚投稿をする。最後の1枚で保存を促す等ありますね。
加えて、投稿のルールを決めておくとよいでしょう。
SNSの種類によって適切な投稿頻度は違ってきます。
Instagram(フィード):週2〜3回
X:1日3回以上
LINE:多くても週1回
Tik Tok:週2〜3回
投稿時間も決めておくとよいでしょう。
各プラットフォームのインサイトでユーザーがアクティブな時間帯を見ることができます。
アクティブな時間帯や直前に投稿します。
具体的には、
6時~9時
11時~13時
19時~22時
通勤時間とランチタイムの前後、夕食後から就寝前の時間帯がゴールデンタイムです。
上記の時間帯で投稿をすると、見てもらいやすくなります。
コンテンツ作りをする
では、コンテンツはどのようなものを投稿すればよいのでしょうか。
例えば、美容室であればカットやカラーの仕上がり写真。物販であれば作品。サービスであれば体験や情報提供が挙げられます。
しかし、必要情報とはいえお堅い情報ばかりでは楽しくありません。
1行目はとても重要なので、挨拶文から入ることもやめましょう。
制作過程の気持ちや思い等を投稿におりまぜると人間味を感じて親近感も与えられるでしょう。
何を投稿すればいいのかわからない場合、競合や類似するアカウントがどんな投稿を行い、どんなコメントが集まっているのかなどをチェックしてみましょう。きっとヒントが見つかります。
また、ハッシュタグを活用してみましょう。
ユーザーの流入導線を意識した設計で大切なことはハッシュタグの選定です。
使用頻度の高いハッシュタグを分析することで、ユーザーがどのような投稿を求めているのかが想像できます。
ハッシュタグ流入数やリーチ数を最大化することができそうです。
分析をする
自分のアカウントを分析しましょう。
分析には大きく3段階あります。
1.分析する項目
- リーチ(投稿が表示された人数)
- インプレッション(投稿が表示された回数)
- エンゲージメント(いいねやコメントなど)
- フォロワー数
2.現状の分析・考察
- 前年前月との比較
- ベンチマークアカウントとの比較
- 市場の話題投稿の比較
3.ネクストアクションの提示
- よかった点は次に活かす
- 悪かった点は改善する
- 新しい施策にチャレンジ
毎月決まった日に分析ツールを出力します。投稿の反応が反映された毎月3日〜5日頃がよいでしょう。
数値はレポートツールを活用して見ることができます。
無料〜月額料金まであるので、本格的に運用・分析したい場合には一度導入してみるとよいでしょう。
継続してPDCAを回していく
ここまでたくさん書いてきましたが、一つずつ、準備や設計をしっかりやればこわくありません。
あとは継続も大切ですね。
PDCAを回すためにはデータが必要です。データの蓄積のためにも、また、信頼できる発信者であるアクティブアカウントでいるためにも、とにかく継続をしましょう。
今回は、SNS運用やインスタ運用をご紹介しました。
この記事が少しでも参考になり、お役立ていただけたら嬉しいです。
他にも子育てやライフスタイルに関する記録を書いています。
楽天ROOMもありますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪